4スタンスとは

「プロのスイング動画を何度も見て練習しているのに、一向に球筋が安定しない」と悩んでいませんか。

実は私も、スクールのコーチや上達本のアドバイスをそのまま実践しても、どうもしっくりこなくて悩んでいた時期があります。

色々と調べる中で出会ったのが、人間の身体の動かし方をタイプ別に整理した「4スタンス理論」でした。

この考え方を知ると、これまでスイングがバラバラだった原因は、自分の身体の特性に合わない動きを無理に真似していたからだと腑に落ちます。

人には生まれつき、最もスムーズに力を発揮できる重心の位置や動かし方があるのです。

この記事では、私と同じようにゴルフのスイングに迷いを感じている方に向けて、一人でできるタイプ判定の方法から、タイプごとのスイング傾向、さらに練習をサポートしてくれる公式アイテムまでを整理して紹介します。

 

4スタンス理論とは?身体の取扱説明書を知る

 

4スタンス理論は、整体師であり元格闘家でもある廣戸聡一氏が提唱する「REASH理論(レッシュ理論)」の根幹となる身体動作システムです。

公式団体である一般社団法人レッシュ・プロジェクトなどの発信によると、人間の身体の動かし方は誰しも等しく同じではなく、生まれ持った身体特性によって4つのタイプに分かれているとされています。

 

この4スタンス理論は、ゴルフ界でも高く注目されてきました。

プロゴルファーの横田真一プロが、この理論を取り入れたことで10数年ぶりにツアー優勝を果たした実績もあります。

 

さらに日本ゴルフツアー機構(JGTO)の強化合宿でも採用されるなど、スイング作りの大きな指標として信頼を集めているのです。

自分のタイプに逆らった動きをしようとすると、関節や筋肉に余計な負担がかかり、ミスショットや怪我の原因になってしまう可能性があります。

 

逆に、自分に最も適した動かし方を選べば、驚くほど自然にクラブが振れるようになります。

完璧な1つの正解スイングがあるわけではなく、自分にとっての最適解を探すことが上達への近道になるでしょう。

 

4つのタイプを見分ける一人診断テスト

 

まずは自分がどの特性を持っているのかを判断してみましょう。

4スタンス理論では、身体の軸を「つま先(A)か、かかと(B)か」「内側(1)か、外側(2)か」の掛け合わせで判定します。

日常のちょっとした仕草や動きやすさの感覚を頼りに、力を抜いてリラックスした状態で試してください。

 

まず、重心が前後のどちらにあるかを見極めます。

例えば、雨の日に長い傘の持ち手を握る場面を想像してください。

指先に引っ掛けるようにして軽く持つのが自然な方は、つま先重心の「Aタイプ」の傾向があります。

一方で、手のひら全体を使ってしっかり握り込むほうが楽な方は、かかと重心の「Bタイプ」に近いと考えられます。

 

次に、足裏の重心が内側と外側のどちらに寄っているかを調べます。

デスクでスマートフォンの画面を操作するとき、人差し指と中指をメインで使って画面を支えたり動かしたりする方は、内側重心の「1タイプ」です。

逆に、中指と薬指に力を入れて持つ方がしっくりくる場合は、外側重心の「2タイプ」の可能性が高くなります。

 

最後は、身体を捻る方向の特性である「クロス」と「パラレル」の確認です。

A1とB2は、身体を対角線上に交差させて動かすのが得意なクロスタイプに属します。

A2とB1は、身体の同じ側を平行に連動させてその場で回転するパラレルタイプに分類されます。

肩を下げたときに手首が内側に曲がるならクロス、外側に曲がるならパラレルの特徴を持っています。

すべての要素がカチッと噛み合うまで、日を変えて何度かセルフチェックを繰り返してみるのがおすすめです。

わずかな感覚の差なので、正直ここは診断が難しい部分だと思いますが、結果が揃うまで根気強く取り組んでみてください。

 

直線的に真下に振り抜くA1タイプ

 

つま先の内側(土踏まず側)に重心を感じるのが、A1タイプの方針です。

このタイプは、バックスイングからトップ、そしてインパクトからフォローへと左右にしっかりと体重移動を行う「2軸のスイング」が最もなじみます。

インパクトは左足の前あたりで捉える傾向にあり、シャープで直線的な縦振りの軌道になりやすいのが特徴です。

A1タイプがスイングの精度を高めるために意識したいポイントを整理しました。

  • グリップは人差し指から斜めに握るフィンガータイプが適しています。

  • 合う意識は、クラブを「真下に振る」感覚です。

  • インパクトのブレを抑えるため、左ひざが動きすぎないように注意を払いましょう。

松山英樹プロや石川遼プロなど、日本を代表する選手たちもこのA1タイプに該当すると言われています。

フォロースルーを目標に向かって真っすぐ引いて真っすぐ出すイメージで練習を重ねると、軌道が安定しやすくなります。

 

しなやかな円弧で魅せるA2タイプ

 

つま先の外側(小指側)に重心があるのが、A2タイプの特徴です。

A1と同じつま先派ですが、こちらは身体の同側を連動させる1軸タイプに属しており、その場でくるりと回転するような円弧を描くスイングが向いています。

横方向の余計な移動を行わず、背中に通した軸を中心にコマのように回る感覚が最もスムーズに振れるはずです。

練習時の工夫やセッティングについてもいくつか特徴があります。

  • グリップは指の付け根に一直線に当てるフィンガーグリップが心地よく感じられます。

  • 合う意識は、身体やシャフトの「しなりを使って振り抜く」感覚です。

  • 急激な体重移動を狙うよりも、クラブが身体に巻き付いてくるような一体感を大切にしましょう。

タイガー・ウッズ選手や宮里藍プロがこのA2タイプだと言われており、ダイナミックでありながらブレのない美しいスイングを参考にすることができます。

無理に体重移動を意識すると軸がブレてしまうため、背骨を中心とした滑らかな回転に徹することが成功のコツになります。

 

鋭い地軸の回転でパワーを放つB1タイプ

 

かかとの内側重心を起点としているのが、B1タイプの特徴です。

B1タイプもその場で回転する1軸のスイングが基本ですが、かかと重心であるため、前傾姿勢は比較的浅く、やや起き上がったようなアドレスが自然になります。

切り返しからクラブがややアウトサイドから入りやすく、インパクトの瞬間に最大の力を一気に放出して、フォローは自然に流れるようなスイングイメージが適しています。

具体的な練習のアプローチは、他のタイプとは少し異なります。

  • 横に鋭く「なぎ払うように横に振る」意識を持つとしっくりきます。

  • 上半身の軸は首の付け根、下半身の軸は股関節をイメージして、位置を動かさないようにします。

  • インパクト後にストレートにクラブが抜けていくため、低い弾道が出やすい傾向があります。

ジョン・ラーム選手や深堀圭一郎プロがこのB1タイプに該当します。

レッスン書によく書かれている「大きな体重移動」をそのまま実践してしまうと、せっかくの鋭い回転軸が崩れてしまいやすいため、まずはその場での素早いターンを心がけてみてください。

 

全身を連動させて豪快に回るB2タイプ

 

かかとの外側にしっかりとした重心を感じるのが、B2タイプの特徴です。

このタイプは、身体を対角線上に交差させて動かすのが得意なクロスタイプであり、かつ2軸で積極的に体重を移動させていきます。

スイングアークが大きく、インパクトゾーンが非常に長くなるため、ボールをしっかりと「押し込む」ような力強いインサイドアウトのスイング軌道になります。

このスタイルを活かすためのポイントです。

  • クラブを押し込んでインパクトするため、弾道は高くなりやすい傾向があります。

  • 合う意識は、フィニッシュに向けて「大きく回る」感覚を大切にすることです。

  • スイング時は、腰、肩、腕、手首、そして最後にクラブへと、パーツが波のように連動していく順番を意識します。

リッキー・ファウラー選手やバッバ・ワトソン選手といった、個性豊かな実力派プロがB2タイプとして知られています。

右サイドに重心を十分に引きつけてから、全身を大きく連動させて振り抜くため、フィニッシュは比較的コンパクトにまとまる特徴があります。

 

軸を整えてくれる公式のサポートギア

 

判定や練習を自分の力だけで進めていると、本当にこのタイプで合っているのかなと自信が持てなくなることがありますよね。

そんな時に役立つのが、4スタンス理論の創案者である廣戸聡一氏の公式ショップである「4スタンス倶楽部 オンラインショップ」などで提供されている専用の練習ギアです。

実際に愛用しているゴルファーたちからは、このような意見が聞こえてきます。

  • 練習の前に一定の時間装着しているだけで、自然と身体の中心に一本の軸が通ったように立てる気がする、という感想を耳にします。

  • 素手でゴルフクラブを握っているかのような自然な感覚で使えるため、スイング中の指先の力みがなくなってきたという評価もあります。

判定結果を疑いながら不自然なスイングを続けるよりも、こうした公式グッズを補助として使うことで、身体本来の動きを思い出しやすくなると思います。

 

特によく活用されているのが、握って動かすだけで身体のバランスを整える「4スタンスリング」(税込3,800円)です。

また、ゴルフクラブをそのまま素手感覚で扱えるように各タイプのパワーラインが施された「4スタンス手袋(1双)」(税込12,000円)といった専用ギアも用意されています。

正直、この価格帯は好みが分かれる部分だとは思いますが、どうしても感覚が掴めない時のサポート役として取り入れてみる価値はあるかもしれません。

 

これらの公式グッズや、『4スタンス理論バイブル』(税込2,420円)などの公認テキストを上手に使いながら、無理なく自分の軸を磨いていくのが効率の良い上達法です。

なお、公式オンラインショップの送料は全国一律600円(プラス消費税)で、支払い方法は代金引換のみとなっています。

 

無理のない自然なスイングでゴルフを楽しもう

 

スイングに悩んでいると、つい有名なあのプロのフォームをそっくり真似しようと頑張ってしまいがちです。

しかし、どれほど素晴らしい指導方法であっても、自分の生まれ持った身体特性に合っていなければ、身体はスムーズに動いてくれません。

 

個人的には、無理をして他人のフォームをなぞるよりも、自分の重心位置や、動かしやすい回転の方向を知ることのほうがずっと大切かなと思います。

自分の身体の「取扱説明書」を手に入れてスイングの違和感が解消されれば、練習もさらに面白くなってくるはずです。

お互いに、自分だけの気持ちの良いスイングを見つけて、これからのゴルフライフをより楽しんでいきましょう。

 

 

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